【法務系Advent Calender2015】法務業務の機械化等に備えて今準備できそうなことを教えてください!

はじめに

このエントリーは、法務系Advent Calender2015の参加企画です。記念すべき初めてのブログ記事でもあります。気負わずと言っていただいたけど、正直お腹痛い…。

今日のテーマ

Richard Susskind著, Tommorrow's Lawyers (2013)を読んだことをきっかけに考えるようになった、法務業務の改善として何ができるかという点につき皆様の知見を伺うということを目的としています。といっても読んだのが春頃で読み直すも間に合わず、本とリンクさせながら語るのは諦め、思いついたことをばらっと書いてみました。伺いたいのは以下4点です。

  • 法務業務の機械化、コモディティー化への過渡期における準備とは
  • 若手の教育方法
  • コーシェアリングって実現できるのか
  • そもそも大企業が業務を丸投げできるレベルの安価なサービスはまだない、という認識で合ってる?

法務業務の機械化、コモディティー化への過渡期における準備とは

ライバルはインターネットである、と既に去年のエントリー【法務系Advent Calendar 2014】法務のIT化の未来を少し想像するでもご指摘がありましたし、今年は人工知能がけっこう話題になりました。

より安くより便利なサービスが選択肢として様々取り揃うというのは、会社としてはハッピーでしょうが、既に法務部が組織されている場合、置き換え可能と言われている作業に従事している人たちの抵抗があるのかな、と思います。少なくとも私は、年齢だけ重ねるも下っ端根性が抜けないのでルーティンから解放されて幸せになれる気がしません。

そこで、そんなサービスが出てくる前から移行先の業務に必要な能力のトレーニングをした方が良いのではないか、と思うのですが、どうでしょう。 自社の環境で考えると、なるべくプロジェクトものを経験させてもらって、多人数の連携や各分担業務の進捗コントロールの仕方を学ぶ、位しか思いつきませんでした。(目指せ法務プロマネ!という発想です。)もう少し個人が自力で取り組めるアイディアがあればヒントだけでもいただけないかと。(そもそも、自部門の業務を標準化する作業そのものにそれなりのチカラが必要な気がしており、そっちの筋トレが先かもしれないが…。)

若手の教育方法

前の項目とも関連しますが、新人が今まで経験を積むために取り組んできた諸々の業務が機械に置き換わるとなると、どこで新人から「付加価値をつけられる中堅」にレベルアップできるのでしょう。

この本の予測では、コミュニティーで熟練者から学ぶ、他の事務所が既に着手済みの仕事から学ぶ、eラーニングといった手法が挙げられており、これに引きこもりの視点からあれこれケチをつけようと思っていたのですが。
@kataxさんのブログにいろいろ答えが載っていることに気がつきました。 でも、他にもアイディアある方がいらしたら教えてください。

コーシェアリングって実現できるのか

これからの外部弁護士の使い方として、グローバルな銀行のコンプラ対応を例に、いくつかの同業他社で費用を分担して一つの成果物を共有で使うというやり方が紹介されていて興味深いと思いましたが、日本でもやれるのでしょうか。社内教育プログラムとか標準的な契約のローカライズとか、同じような国に進出してる同業者と手を組むことができたら、新しいことをする時にコストを抑えてリスクヘッジできるかもしれないと思いました。また、新サービスのコスト面で他社に遅れを取らずにすむかも?業界団体みたいなところで音頭を取るのかしら。法務クラスタという塊だと、所属する団体がいろいろありそうですものね。

そもそも大企業が業務を丸投げできるレベルの安価なサービスはまだない、という認識で合ってる?

契助を皮切りに、会社設立freeeNicogoryCloud Signといった法務系新サービスが続々?登場してきているようですが、どちらかというと中小企業やベンチャーをターゲットにしている認識です。大企業法務のルーティン業務を代行してくれるサービスはまだない、間に合う、という前提で書いてきたのですが、そもそも前提が間違っていたらどうしよう…。英語だと機械だけでなくオフショアという手もあるようですが、日本語だとそれも厳しいですよね?

おわりに

長々お付き合いくださりありがとうございます。レベルが低いとお叱りを受けて終わるかもしれませんが、もしコメントをいただけたなら、追記させていただきたいと思っています。

結局、会社の中にこもりすぎて知らないことが多すぎなのかと思うので、来年こそ、イベント等でいろんな方とお話したいです。あとは積読の解消も。

次回は、kyoshimineさんです!